まず,はじめに2月28日に実施した卒業式予行と3月1日に実施した卒業式について,皆さん方にお話ししておきたいことがあります。
それは,新型コロナウィルスによる感染防止の観点から突然3月2日から日本全国の小中高校を休校とするよう政府から要請があり,本県でも高校については要請どおり休校となりました。
その影響で,2月28日に予定されていた卒業式予行と3月1日の卒業式については,在校生を出席させないで実施せざるを得ませんでした。その決定について,皆さん方に十分な説明もなく今日にいたってしまったことをお詫びいたします。皆さん方の多くは,先輩の卒業式に参加し先輩方の門出をお祝いしてあげたかっただろうと思います。校長としても,是非皆さん方に参加してほしかったと思っていますが,感染防止の観点を優先せざるを得なかったことをご理解いただければと思います。
さてここでは,1月以降表彰を受けた生徒の皆さんをご紹介いたします。
はじめに,2月2日(日曜日)に開催された小美玉市駅伝大会(一般の部)に参加した生徒諸君の活躍です。まず,サッカー部。Aチーム(代表は2年5組の小野晃輝(おの こうき)君と五十嵐麗央(いがらし れお)君)が優賞,Bチーム(代表は2年1組の浅野聖也(あさの せいや)君)が第4位,Cチーム(代表は2年5組の信田光輝(しだ こうき)君が,第5位に入賞しました。
次に,「野球部A」として参加したチーム(代表は阿野田竜聖(あのだ りゅうせい)君が第2位に,「陸上競技部A」として参加したチーム(代表は竹内奨真(たけうち しょうま)君)は,第3位に入賞しました。
また,石岡つくばねマラソン一般女子5Kmに参加した2年1組の大月芹奈(おおつき せりな)さんはみごと優勝を果たしました。
次に,卒業式予行の日に表彰した3年生のうち二組の生徒について皆さん方にも紹介しておきます。
一人は,特別功労賞を受賞した新体操部の鈴木奈知(すずき なち)さんです。以前皆さんに紹介したように,茨城県の新体操チームは,9月に開催された茨城国体で3位という驚異的な成績を収めましたが,鈴木さんは,その代表選手として登録されていました。
今回受賞した「特別功労賞」は全国大会レベルで活躍した生徒に与えられる賞ですが,本校での受賞は鈴木さんが初めてとなります。機会があれば,皆さんからもお祝いの言葉を伝えてください。
もう1組紹介しておきます。茨城大学人文社会学部が主催した「茨城の魅力を探求し発信する高校生コンテスト2019」において,1組の郡司千尋(ぐんじ ちひろ)さん,佐久理絵美(さく りえみ)さん,山本彩乃(やまもと あやの)さんの3名が作成した,「いいでしょ,小美玉!」というタイトルの動画が「小美玉市長賞」を受賞しました。受賞した作品を皆さん方にお見せすることができないのが残念ですが,来年度は情報の時間を活用して皆さん方にもこの企画に参加してもらうことを期待しています。
ここで,新型コロナウィルスの影響についてお話しします。春休み中の部活動や始業式などの年度当初の行事については,まだ学校としての対応が決定していません。特に,部活動については練習できない日々が続いており,大変心苦しく思っています。対応が決まり次第,学校のホームページや緊急情報メールでお知らせいたしますので,学校からの連絡には注意しておいてください。
さて,皆さんは4月から1学年進級し,新2年生,新3年生として,新しい年度を迎えます。卒業した先輩のあとを受け継いで,「中央高校生らしい素晴らしい」行動力を見せてください。
私はこれまで機会あるごとに「夢をもって,目標をもって進む」ことの大切さに触れてきましたが,夢や目標は具体的であればあるほど達成する確率は高くなります。どうか,このような状況にあっても前向きに1日1日充実した生活を送り,夢に一歩でも近づく1年にしていただけることを期待しています。
以上で令和元年度最後の放送による校長講話を終わります。
ただいま,卒業証書を授与した百九十三名の皆さん,ご卒業おめでとうございます。入学以来三年間,皆さんのたゆみない努力が実を結び,今日という日を迎えられましたことに心からお祝いを申し上げます。
ここで,本校を旅立つ皆さんに三つお話しし,私からの贈る言葉とします。
一つ目は,自分で決めたことは最後までやり遂げることのできる「自律した人間」になってほしいということです。「自律」とは校訓にある「自律」で「自ら決めた規範やルールに従って自ら行動できるようになる」ことです。そのためには高い目標を自らに課しそれを達成すべく努力できる人間になってもらいたいと念願しております。
「寛を以て人に対し,厳を以て己を律す」という言葉があります。「人に対しては寛容に接しなさい。逆に,自分に対しては厳しく律しなさい。」という意味ですが,この精神を肝に銘じ「自律」した人になっていただけることを期待しております。
二つ目は,人種や出身地で人を差別しない人間になってほしいということです。「すべての人を平等に愛すること」を「博愛」と言い,本校校訓の二つ目に謳われていますが,本校では,この「博愛の精神」を生徒に身につけさせることを目的として,英語のほかに中国語と韓国語の選択科目を設置しています。そして言語だけでなく,文化や歴史にも触れることで,国や人種で人を差別しない心を育てています。特に韓国研修に参加した皆さん方は,韓国で築いた友情を今後も育んでいただけることを切望いたしております。
三つ目は,これまでお世話になった人々への感謝の気持ちを忘れず,今度は皆さん方が誰かのお世話をしてあげられる人になってほしいと思います。「恩送り」という言葉がありますが,どうかこれまで受けた恩を誰かほかの人に送ってください。そして,人のために働くことに喜びを感じられる人になっていただきたいと思います。
本校は三年前に創立三十周年を迎え,新しい歴史の一歩を踏み出しました。私たち教職員は,豊かな心をもった人間の育成をめざして,「チーム中央」として一丸となって生徒の教育に携わっていく所存です。
そして,後に続く生徒たちのため,中央高校の更なる発展のために,最大限の努力を重ねて参りますことをここにお約束いたします。保護者の皆様方には,今後とも本校に対するご支援,ご協力を賜りますようお願い申し上げ,式辞といたします。
保護者の皆様には,本日はご多用のところPTA総会にご出席いただき,誠にありがとうございます。また,平素は本校の教育活動に深いご理解と多大なご協力,ご支援を賜り,重ねて御礼申し上げます。
本日は,現在学校が取り組んでいることなどについて保護者の皆様方にお話ししてご理解をいただく絶好の機会でもありますので,少々お時間をいただきお話ししたいと思います。
私は昨年の4月に赴任しまして2年目となります。2年目とは言いましても,以前教諭として8年間,教頭として3年間勤務しましたので,合わせると教員としては13年目となります。今後ともよろしくお願いいたします。
今年度も,(正面に掲げられている)「自律 博愛 創造」の校訓のもと,「知の中央として,地域住民や中学校から信頼される学校」「自律ある行動ができる生徒の育成に努め,明るい学校」「心のふれあいを大切にできる学校」の3つの「目指す学校像」を掲げて生徒たちの教育にあたっています。なお,「知の中央へ!」というキャッチフレーズが校門のところにも掲げています。
まず,この春卒業した生徒の進路状況について概略をお話いたします。
四年制大学進学者は53名,短大が12名,専門学校が87名,就職は公務員を含めて36名となっています。おおざっぱに言いますと,大学と短大を合わせて約35%,専門学校が約45%,就職が 約20%ということになります。近年,専門学校進学者が増える傾向が見られます。
県内大学の合格者は特に,常磐大学が20名と最も多く,大学合格者の3分の1を占めています。また,高大連携事業を進めている流通経済大学へは5名,つくば国際大学へは3名の生徒が入学しています。就職者は全体で36名で,この中には公務員の2名(航空自衛隊)が含まれています。
日常の学校生活では,生徒たちは全般的に落ち着いており,服装や身だしなみもしっかりしています。挨拶もしっかりできる生徒が多いので,教員にとっても気持ちよく一日を過ごすことができています。
今朝常磐線で出勤しましたが,挨拶がとてもしっかりできていました。特に男子で部活動をやっている生徒の挨拶は本当に清々しいものでした。
部活動や課外活動等においては,PTAのご協力のお蔭で公式試合参加にかかる交通費の負担や土曜課外やエアコン設置による学習環境の整備によって充実が図られています。
新体操部は,昨年度「同好会」から「部」に昇格したばかりですが,今年度開催される茨城国体に向けて国体強化選手5名を含む6名が熱心に練習に励んでいます。去る5月15日に開催された関東大会県予選では,2年生の石津さんが第2位に,3年生の鈴木さんが第4位に,2年生の高野さんが第5位に入賞することができました。この3名は来月開催される関東大会に茨城県代表として出場することになりました。
そのほかの部活動においても,バスケットボール部男子が関東大会県南予選で3位に入賞し,県大会に出場してベスト16に入る健闘を見せています。ほかにも,野球部,サッカー部,テニス部,バスケットボール女子,水泳部など大いに活躍しています。今年度も引き続き,「学校行事や部活動への積極的な参加」には力を注いでいきますので,ご支援の程,よろしくお願いいたします。
次に,スクールバスについてお知らせいたします。本校ではこれまで関係保護者の皆様のご協力を得て,茨城町コース,旧小川町コース,羽鳥駅コースの3路線を走らせてまいりましたが,利用者の減少に伴い,羽鳥駅-学校間の運行を継続することが厳しくなり,残念ではございますが,5月末日をもって運行を終了させていただくこととなりました。運行停止に伴い,別な業者による運行継続も模索してまいりましたが,定期券による常時利用者が少なく,安定した利用者の確保が見込めないことから,現時点での新規業者の参入はございません。これまで利用していた生徒については,自転車等ほかの交通機関への切り替えをお願いいたします。
また,茨城町コース,旧小川町コースについては,運行は継続するものの,従来2便で運行していた帰りのバスについて,6月より1便のみといたします。それに伴い,若干の運行時間の変更がございますので,現在利用している生徒についての今後の乗車変更等がございましたら,ご相談いただければと考えております。
最後に,昨年から始まりました夏休み中の「学校閉庁に関する取り組み」について,簡単にご説明いたします。
県では,教員の働き方改革とも相まって,「生徒のリフレッシュを図るとともに家庭でのふれあいや地域活動への参加などに活用」することなどをねらいとして,昨年から「夏季休業中に学校閉庁日を設定する」こととしております。
本校においても,その趣旨のもとに,今年は8月11日(日)から,16日(金)までの6日間を原則的に閉庁日といたしましたので,ご理解,ご協力をいただければ,幸いです。
PTAの皆様におかれましては,引き続きのご支援,ご協力をお願いし,また,在校生がいろいろな面で今春の卒業生の実績を超えていくことをご祈念申し上げ,私の挨拶といたします。
さて,新入生の皆さん,これから本校での生活を始めるにあたり,私から三つのことをお願いいたします。
一つめは,高校生活三年間で,自分の一生の進路をしっかりと考え,人生の目標を定めてほしいということです。人生の目標を定めるとは,卒業後に進学するのか就職するのかを決めることではありません。ましてや,どの大学に進学するとか,どの会社に就職するのかを決めることではありません。誰しもいずれは社会人となりどこかで働くことになりますが,大事なことは,やりがいのある仕事に就いて,社会の役に立つ人間になれるかどうかです。誇りをもって,生涯続けていける仕事であれば,人生も必ずや充実したものになるでしょう。どうか,これからの三年間に将来進むべき道の方向性を決めていただきたいと願っています。
進むべき道を追求するためには,自分の可能性を模索することが大切です。そのためには,教室の中で学ぶだけでは十分ではありません。部活動に参加して自主性や協調性を養ったり,地域の中でボランティア活動に参加して社会性を身に付けたりすることによって,自分がどんな分野で社会に貢献ができるのか,その可能性を見極めていく必要があるのです。
二つ目は,「自律した人間」になってほしいということです。正面左側に本校の校訓が掲げられていますが,自律とは,「己を律する」と書くこの自律のことで,安易な方向に流されがちな弱い自分を,強い心をもって,戒め高めていく力を言います。そして,何事も簡単には諦めない,強い精神力で皆さん自身の夢を追い続けてほしいと切に願っています。
三つ目は,「一生の友」となるような親友をつくることです。本校には,「蒼星祭」という文化祭,クラスマッチ,野球応援などの学校行事があります。仲間と協力し合い,クラスや学校のために努力する中で親友という何物にも替えがたい一生の宝物を見つけてください。困った時に助け合い,悲しいときには励まし合い,時にはライバルとして競い合う仲間,そんな仲間を是非この中央高校でつくっていただきたいのです。
さあ,新たなステージの始まりです。今日に至るまでの皆さんの人生はそれぞれ異なっていると思いますが,今日から新たな人生が始まるのです。いくら悔やんだところで過去を変えることはできませんが,未来はいくらでも変えることができます。今お話しした三つのことを心にとめて三年間を過ごしていただければ,幸いです。本校の先生方は,皆さんが「中央高校に入学してよかった」と思えるような学校生活を送れるように最大限の努力をいたします。皆さん自身も「本校に入学してよかった」と思えるように精一杯努力してください。皆さんの本校での三年間が実り多く,充実したものになることを切に願っています。
一つ目は,自分を厳しく律してもらいたいということです。そうです,校訓にある「自律」です。「じりつ」には「独り立ちする」意味の「自立」もありますが,校訓の自律は,誘惑に負けない強い意志を持って自分をコントロールする「自律」です。
ところで,この校訓を書いてくれた,大山康晴という人を知っていますか。この人の職業は何ですか。去年もこの話をしましたが,大山康晴のことを調べた人はどのくらいいるでしょう。本校のホームページに「中央高校に関わりのある題材」(「学校生活」というフォルダの中です。)という記事が載っており,その中でこの人のことを説明していますので,是非読んでおいてください。
二つ目は,「知行合一」を実践してほしいということです。「知」とは,「知っていること」,「行」は「行うこと」で,「知っていることと行うこととは一体である」という意味です。「知っていること」といっても,それは,単に「ものをよく知っている」,「知識がある」というだけではありません。「知識を含め,人として大事なことを知っている」ということを表します。その「知」は自ずと行動に表れるものであるから,「知と行は一体をなすものである」という意味になるのです。実はこの「知行合一」という言葉は,幕末の志士,吉田松陰が松下村塾に掲げた言葉でもあるのです。
ところで,本校のキャッチフレーズ「『知』の中央へ!」がどんな意味か知っていますか。実は,この「知」は,先ほどの「知行合一」の「知」と同じです。先ほど,「知行合一の「知」は「知識を含め,人として大事なことを知っている」ことだと言いました。では,この「知」を英語で言えば,どんな単語になるでしょう。校門に掲げられた横断幕の中にその答えがあります。それを見て,「知の中央」がなんと訳されているか確認しておいてください。それこそが,中央高生としての皆さんに是非身に付けてもらいたい大事なことなのです。ちなみにこの横断幕は,羽鳥駅にも掲げられており,そちらにも同じ英語が使われているのです。
三つ目は,一つめの「自律」,二つめの「知行合一」の精神で,「授業や学校行事,部活動に積極的に取り組んでもらいたい」ということです。
授業では,1時間1時間,一瞬一瞬を大切にして,今しなければならないことに,今全力で取り組んでください。必ず1時間に1つは質問してやるぞといった心構えをもって,真剣に授業に参加してください。
また,学校行事に対しても真剣に取り組んでください。1学期の大きな学校行事として,野球応援がありますが,昨年の大会のように野球部と応援団が一体となって再び「中央旋風」を巻き起こしてくれることを心から期待しています。
部活動においては,1学期が3年生にとっての集大成の時期となります。悔いの残らないように,最後まで全力で取り組んでいただければと思います。
これからの1年は,3年生にとっては,高校生活最後の1年となります。自分の将来をしっかりと見据えて進路を決め,それを実現する努力を続けてください。2年生にとっては,学校の中堅として活躍する1年になります。皆さんにとって,有意義な1年になることを期待しています。