令和2年度 第3学期始業式 校長講話 要旨(令和3年1月8日)
 新年あけましておめでとうございます。元号が令和となって2回目の新年を迎えました。昨年の新年のごあいさつの時は新型コロナウィルスの感染拡大の前でしたので希望に満ちた新年でしたが、その後2月には感染が拡大し、3月の卒業式、4月の入学式にも大きな影響を及ぼし、その後2ヶ月以上に及ぶ臨時休校となり、すべての部活動において各大会が中止となりました。
 そんな状況にあっても皆さんはめげずに今できることに精一杯取り組んでくれました。
 昨年の本校十大ニュースでも紹介したとおり、コロナの影響を受けながら、皆さんはそれぞれの分野で大いに活躍してくれました。
 2年5組がクラスマッチで「出場した5種目すべてで優勝するという快挙」を成し遂げたこと、高体連,高野連主催の大会が軒並み中止となる中、代替大会に参加した3年生の運動部員は持てる力を発揮して闘ったこと、そしてそれを後輩の皆さんが見事に引き継いでくれたことは私の誇りです。
 たとえば、野球部は夏の代替試合で涙を飲んだ水戸啓明に対して秋の大会で雪辱を果たしてくれました。男女バスケットボール部は県南地区で優勝を果たし、県大会に駒を進めてくれました。女子バレー部も春高バレーと新人戦で県南地区予選で優勝し、「中央高校、ここにあり」の勢いを見せつけてくれました。
 その他サッカー部、水泳部、陸上部、昨年茨城国体で3位に入賞した新体操部はその勢いで活躍し、エアライフルに出場した森田君は関東大会に出場し活躍してくれました。
 さて今年はどんな1年になるでしょう。新年にあたって、ひとつ皆さんに言葉を贈ります。

「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし、故に、夢なき者に成功なし」。

 これはこれまで何度か皆さんにお話ししてきた吉田松陰の言葉です。夢を持つことが成功の原点だと言っています。
 また、こんな言葉もあります。「夢は逃げていかない。自分が夢から逃げていくのだ。」と。
 皆さんの入学式にお話ししたことですので、覚えている人もいるかもしれません。実はこの言葉は校長室に掲げられた色紙に書かれたことばです。
 「夢」。今年はコロナに負けないで皆さんの夢を実現してください。諦めない限り、夢は必ず実現できます。
 以上で令和3年の念頭にあたってのご挨拶といたします。
令和2年度 第2学期終業式 校長講話 要旨(令和2年12月23日)
 今年も残すところ,1週間あまりとなりました。1月の韓国研修旅行の頃から中国でのコロナ感染が世界中に広がり、卒業式や入学式に大きな影響を及ぼしました。
 新学期が始まったもののコロナの感染拡大に伴い全県的な休校となり、授業も行事も行えない期間が2ヶ月も続きました。
 しかし、そんな悲惨な状況にあっても、何とか行うことができた行事や大会もあります。そうした出来事に思いをはせながら4月からの9ヶ月間を振り返ってみたいと思います。

 中央高校十大ニュースの第1位は2年5組がクラスマッチで全種目で優勝し、完全制覇したことです。
 今年のクラスマッチで奇跡が起こりました。2年5組が「出場した5種目すべてで優勝するという快挙」を成し遂げたのです。これは開校以来の快挙でこれから先もまず起こりえないだろうと思われます。

第2位は生徒会が主催して 運動部壮行会を開催し、代替試合に向けて3年生を激励してくれたことです。

第3位は各運動部がそれぞれの代替試合で奮闘したことです。

いくつかの部を説明します。はじめに野球部。
 野球部の代替試合は1回戦、無観客の中、笠間高校と対戦し21得点を挙げて5回コールド勝ちを収めました。2回戦では優勝候補の水戸啓明高校と対戦し敗れてしまいました。
 秋の大会の関東大会の水戸地区予選の代表決定戦で、この水戸啓明高校 と再び対戦し、今度は本校が勝利し、夏の雪辱を果たしてくれました。
 
○次は男子バスケ部
 関東新人戦地区予選の二回戦で、3年生が最後の大会で敗れた土浦二高に快勝し、その勢いのまま決勝では霞ヶ浦高校を破り優勝を果たしました。

○女子バスケット部も大活躍しました。関東大会新人戦の県南地区予選で優勝を果たし、ウィンターカップの出場権を獲得しました。キャプテンの森山晴華さんと太田まひるさんは、「後輩に多くのものを残してくれた」と監督も絶賛しています。

    
○次は女子バレー部です。女子バレー部は高校バレー県南地区予選で見事優勝し春高バレー県大会への出場権を獲得しました。さらに、新人戦県南地区予選にも優勝し、1月末に行われる県大会に県ベスト8を目指して練習に励んでいます。
    
 次に、個人競技で好成績を収めた生徒を紹介します。

○剣道部の佐藤稜介君、高校生では合格が難しい剣道三段にみごと合格しました。
○水泳部では先ほど表彰した、熊谷帆乃伽(ほのか)さん、石井奈都美さん(いしいなつみ)、望月菜々香さん(もちづきななか)などが頑張りました。
○陸上部では夏季陸上競技大会の男子100mで7位に入賞した渡邉大樹(3年5組)などが大活躍しました。
    
 文化部も活躍しました。

○茶華道部、芸術部、吹奏楽部、軽音楽同好会~などそれぞれ活躍 吹奏楽部では現在3月の卒業式に向けて,がんばっています。
 
○JRC同好会が「小美玉市子供会ジュニアリーダー研修会「仲間づくり自然体験キャンプ」に参加し活動してきました。参加した生徒は阿部絢音さん、小野口瑠衣さん、川元璃乃さん、信田向日葵さん、松本理紗さんの5名でした。
     
第5位 家庭科の特色ある取り組み

○保育実習は8月に実施!~家庭科~

 例年実施している家庭科の保育実習が今年も8月、小美玉市はとり保育園の園長先生をはじめ職員の皆様のご協力の下,今年も保育実習を実施し2年生の希望者17名が参加しました。

○オンラインで福祉実習!
 また、生活と福祉の授業を選択している2・3年生は特別養護老人ホーム あいおんの里羽鳥の皆様のご協力をいただき,福祉実習を行い、3回にわたって、講義や実習とオンラインでの交流活動を織り交ぜながら実施することができました。

○インターンシップは事業所の協力を得て 8 月 に 2 年生 12 名が,2日間にわたって「ジュニア技能インターンシップ」に参加しました。
    
 今年新たな取り組みとして茨城大学が主催する「茨探コンテスト」に1年生全員が取り組んだことです。NHKの「いば6」でも紹介されました。
 現在このプロジェクトには1年生の多くがチャレンジ中です。動画作成の締め切りは1月29日(金)ですので、奮って応募してください。
         
○波崎柳川高との交流戦開催!

 11月13日の茨城県民の日に、本校と同じ体育系のコースを持つ波崎柳川高校と部活動の交流戦を開催しました。これは開校以来初の試みで当日は、波崎柳川高校の野球部、サッカー部、バスケットボール部(男・女)が本校を訪問し各部の交流戦を行いました。

○「だいたい体育祭」開催!

 今年は文化祭が中止になってしまったために生徒会の皆さんが企画して「代替体育祭」を開催していただきました。「大縄跳び」など趣向を凝らした種目が行なわ大盛況でした。

○オンラインでの平和学習!
~JTB広島とNPO法人PCの協力で実現!~

 10月に予定されていた2年生の修学旅行がコロナ禍の影響で中止になってしまったためにJTBとNPO法人PCの協力でオンラインによる平和学習が実現しました。訪れる予定だった広島市の平和公園と本校をオンラインで結んで平和の祈りを込めた折り鶴を供えていただいたり、平和へのメッセージを付箋で平和公園内のメッセージボードに貼っていただきました。
 
   来年はコロナのない良い年になりますことをお祈りいたします。
令和元年度 修了式 校長講話(令和2年3月19日)
 皆さん,こんにちは。今日は令和元年度の修了式の日ですが,新型コロナウィルスによる感染を防止するという意味で,集会は行わず,この放送で行います。
 まず,はじめに2月28日に実施した卒業式予行と3月1日に実施した卒業式について,皆さん方にお話ししておきたいことがあります。
 それは,新型コロナウィルスによる感染防止の観点から突然3月2日から日本全国の小中高校を休校とするよう政府から要請があり,本県でも高校については要請どおり休校となりました。
 その影響で,2月28日に予定されていた卒業式予行と3月1日の卒業式については,在校生を出席させないで実施せざるを得ませんでした。その決定について,皆さん方に十分な説明もなく今日にいたってしまったことをお詫びいたします。皆さん方の多くは,先輩の卒業式に参加し先輩方の門出をお祝いしてあげたかっただろうと思います。校長としても,是非皆さん方に参加してほしかったと思っていますが,感染防止の観点を優先せざるを得なかったことをご理解いただければと思います。
 さてここでは,1月以降表彰を受けた生徒の皆さんをご紹介いたします。
 はじめに,2月2日(日曜日)に開催された小美玉市駅伝大会(一般の部)に参加した生徒諸君の活躍です。まず,サッカー部。Aチーム(代表は2年5組の小野晃輝(おの こうき)君と五十嵐麗央(いがらし れお)君)が優賞,Bチーム(代表は2年1組の浅野聖也(あさの せいや)君)が第4位,Cチーム(代表は2年5組の信田光輝(しだ こうき)君が,第5位に入賞しました。
 次に,「野球部A」として参加したチーム(代表は阿野田竜聖(あのだ りゅうせい)君が第2位に,「陸上競技部A」として参加したチーム(代表は竹内奨真(たけうち しょうま)君)は,第3位に入賞しました。
 また,石岡つくばねマラソン一般女子5Kmに参加した2年1組の大月芹奈(おおつき せりな)さんはみごと優勝を果たしました。

 次に,卒業式予行の日に表彰した3年生のうち二組の生徒について皆さん方にも紹介しておきます。
 一人は,特別功労賞を受賞した新体操部の鈴木奈知(すずき なち)さんです。以前皆さんに紹介したように,茨城県の新体操チームは,9月に開催された茨城国体で3位という驚異的な成績を収めましたが,鈴木さんは,その代表選手として登録されていました。
 今回受賞した「特別功労賞」は全国大会レベルで活躍した生徒に与えられる賞ですが,本校での受賞は鈴木さんが初めてとなります。機会があれば,皆さんからもお祝いの言葉を伝えてください。
 もう1組紹介しておきます。茨城大学人文社会学部が主催した「茨城の魅力を探求し発信する高校生コンテスト2019」において,1組の郡司千尋(ぐんじ ちひろ)さん,佐久理絵美(さく りえみ)さん,山本彩乃(やまもと あやの)さんの3名が作成した,「いいでしょ,小美玉!」というタイトルの動画が「小美玉市長賞」を受賞しました。受賞した作品を皆さん方にお見せすることができないのが残念ですが,来年度は情報の時間を活用して皆さん方にもこの企画に参加してもらうことを期待しています。
 ここで,新型コロナウィルスの影響についてお話しします。春休み中の部活動や始業式などの年度当初の行事については,まだ学校としての対応が決定していません。特に,部活動については練習できない日々が続いており,大変心苦しく思っています。対応が決まり次第,学校のホームページや緊急情報メールでお知らせいたしますので,学校からの連絡には注意しておいてください。

 さて,皆さんは4月から1学年進級し,新2年生,新3年生として,新しい年度を迎えます。卒業した先輩のあとを受け継いで,「中央高校生らしい素晴らしい」行動力を見せてください。
 私はこれまで機会あるごとに「夢をもって,目標をもって進む」ことの大切さに触れてきましたが,夢や目標は具体的であればあるほど達成する確率は高くなります。どうか,このような状況にあっても前向きに1日1日充実した生活を送り,夢に一歩でも近づく1年にしていただけることを期待しています。
 以上で令和元年度最後の放送による校長講話を終わります。
令和元年度 卒業証書授与式 校長式辞(令和2年3月1日)
 梅の花が開き,この小美玉の地にも春の鼓動が感じられる今日の佳き日に,ご来賓各位のご臨席を賜り,保護者の皆様のご列席のもと,令和元年度第三十一回卒業証書授与式を盛大に挙行できますことは,私たち教職員にとりまして大きな喜びであります。心から厚くお礼申し上げます。
 ただいま,卒業証書を授与した百九十三名の皆さん,ご卒業おめでとうございます。入学以来三年間,皆さんのたゆみない努力が実を結び,今日という日を迎えられましたことに心からお祝いを申し上げます。

  (中略)

 さて,卒業生の皆さん,今皆さんの胸中には様々な想い出が去来していることでしょう。新しい制服に身を包み緊張の面持ちで臨んだ入学式,感動を分かち合い,クラスの絆を深めたクラスマッチ,クラス発表や模擬店運営に一致団結して取り組んだ蒼星祭,仲間との友情を深めることのできた広島,大阪への修学旅行など,様々なことがよみがえってくることと思います。また,仲間と日々厳しい練習に励み,勝利をめざした部活動,炎天下,全校生徒が一丸となって,最後まで全力を尽くした野球応援など,いくつもの感動を手にすることのできた三年間だったと思います。特に,野球応援では,三回戦で前年度の優勝校を相手に善戦し,投手陣がクリーンアップに対し一本のヒットも許さない好投を見せてくれました。試合には負けてしまいましたが,多くの人々に「中央高校ここにあり」という勇姿をみせてくれました。いつまでも皆さんの心の中に残る思い出となったことだろうと思います。
 このような素晴らしい青春時代を過ごした皆さんは,これからも仲間を大切にして,かけがえのない,自分の人生を歩んでいただきたいと切に願っています。

 ここで,本校を旅立つ皆さんに三つお話しし,私からの贈る言葉とします。
 一つ目は,自分で決めたことは最後までやり遂げることのできる「自律した人間」になってほしいということです。「自律」とは校訓にある「自律」で「自ら決めた規範やルールに従って自ら行動できるようになる」ことです。そのためには高い目標を自らに課しそれを達成すべく努力できる人間になってもらいたいと念願しております。
「寛を以て人に対し,厳を以て己を律す」という言葉があります。「人に対しては寛容に接しなさい。逆に,自分に対しては厳しく律しなさい。」という意味ですが,この精神を肝に銘じ「自律」した人になっていただけることを期待しております。
 
 二つ目は,人種や出身地で人を差別しない人間になってほしいということです。「すべての人を平等に愛すること」を「博愛」と言い,本校校訓の二つ目に謳われていますが,本校では,この「博愛の精神」を生徒に身につけさせることを目的として,英語のほかに中国語と韓国語の選択科目を設置しています。そして言語だけでなく,文化や歴史にも触れることで,国や人種で人を差別しない心を育てています。特に韓国研修に参加した皆さん方は,韓国で築いた友情を今後も育んでいただけることを切望いたしております。

 三つ目は,これまでお世話になった人々への感謝の気持ちを忘れず,今度は皆さん方が誰かのお世話をしてあげられる人になってほしいと思います。「恩送り」という言葉がありますが,どうかこれまで受けた恩を誰かほかの人に送ってください。そして,人のために働くことに喜びを感じられる人になっていただきたいと思います。

 本校は三年前に創立三十周年を迎え,新しい歴史の一歩を踏み出しました。私たち教職員は,豊かな心をもった人間の育成をめざして,「チーム中央」として一丸となって生徒の教育に携わっていく所存です。
そして,後に続く生徒たちのため,中央高校の更なる発展のために,最大限の努力を重ねて参りますことをここにお約束いたします。保護者の皆様方には,今後とも本校に対するご支援,ご協力を賜りますようお願い申し上げ,式辞といたします。
令和元年度 PTA・後援会総会校長挨拶 要旨(令和元年5月18日)
 PTA・後援会総会にあたり,ご挨拶申し上げます。
 保護者の皆様には,本日はご多用のところPTA総会にご出席いただき,誠にありがとうございます。また,平素は本校の教育活動に深いご理解と多大なご協力,ご支援を賜り,重ねて御礼申し上げます。
 本日は,現在学校が取り組んでいることなどについて保護者の皆様方にお話ししてご理解をいただく絶好の機会でもありますので,少々お時間をいただきお話ししたいと思います。

 私は昨年の4月に赴任しまして2年目となります。2年目とは言いましても,以前教諭として8年間,教頭として3年間勤務しましたので,合わせると教員としては13年目となります。今後ともよろしくお願いいたします。

 今年度も,(正面に掲げられている)「自律 博愛 創造」の校訓のもと,「知の中央として,地域住民や中学校から信頼される学校」「自律ある行動ができる生徒の育成に努め,明るい学校」「心のふれあいを大切にできる学校」の3つの「目指す学校像」を掲げて生徒たちの教育にあたっています。なお,「知の中央へ!」というキャッチフレーズが校門のところにも掲げています。

 まず,この春卒業した生徒の進路状況について概略をお話いたします。
 四年制大学進学者は53名,短大が12名,専門学校が87名,就職は公務員を含めて36名となっています。おおざっぱに言いますと,大学と短大を合わせて約35%,専門学校が約45%,就職が 約20%ということになります。近年,専門学校進学者が増える傾向が見られます。
 県内大学の合格者は特に,常磐大学が20名と最も多く,大学合格者の3分の1を占めています。また,高大連携事業を進めている流通経済大学へは5名,つくば国際大学へは3名の生徒が入学しています。就職者は全体で36名で,この中には公務員の2名(航空自衛隊)が含まれています。
 日常の学校生活では,生徒たちは全般的に落ち着いており,服装や身だしなみもしっかりしています。挨拶もしっかりできる生徒が多いので,教員にとっても気持ちよく一日を過ごすことができています。
 今朝常磐線で出勤しましたが,挨拶がとてもしっかりできていました。特に男子で部活動をやっている生徒の挨拶は本当に清々しいものでした。
 部活動や課外活動等においては,PTAのご協力のお蔭で公式試合参加にかかる交通費の負担や土曜課外やエアコン設置による学習環境の整備によって充実が図られています。
 新体操部は,昨年度「同好会」から「部」に昇格したばかりですが,今年度開催される茨城国体に向けて国体強化選手5名を含む6名が熱心に練習に励んでいます。去る5月15日に開催された関東大会県予選では,2年生の石津さんが第2位に,3年生の鈴木さんが第4位に,2年生の高野さんが第5位に入賞することができました。この3名は来月開催される関東大会に茨城県代表として出場することになりました。
 そのほかの部活動においても,バスケットボール部男子が関東大会県南予選で3位に入賞し,県大会に出場してベスト16に入る健闘を見せています。ほかにも,野球部,サッカー部,テニス部,バスケットボール女子,水泳部など大いに活躍しています。今年度も引き続き,「学校行事や部活動への積極的な参加」には力を注いでいきますので,ご支援の程,よろしくお願いいたします。
 
 次に,スクールバスについてお知らせいたします。本校ではこれまで関係保護者の皆様のご協力を得て,茨城町コース,旧小川町コース,羽鳥駅コースの3路線を走らせてまいりましたが,利用者の減少に伴い,羽鳥駅-学校間の運行を継続することが厳しくなり,残念ではございますが,5月末日をもって運行を終了させていただくこととなりました。運行停止に伴い,別な業者による運行継続も模索してまいりましたが,定期券による常時利用者が少なく,安定した利用者の確保が見込めないことから,現時点での新規業者の参入はございません。これまで利用していた生徒については,自転車等ほかの交通機関への切り替えをお願いいたします。
 また,茨城町コース,旧小川町コースについては,運行は継続するものの,従来2便で運行していた帰りのバスについて,6月より1便のみといたします。それに伴い,若干の運行時間の変更がございますので,現在利用している生徒についての今後の乗車変更等がございましたら,ご相談いただければと考えております。
 
 最後に,昨年から始まりました夏休み中の「学校閉庁に関する取り組み」について,簡単にご説明いたします。
 県では,教員の働き方改革とも相まって,「生徒のリフレッシュを図るとともに家庭でのふれあいや地域活動への参加などに活用」することなどをねらいとして,昨年から「夏季休業中に学校閉庁日を設定する」こととしております。
 本校においても,その趣旨のもとに,今年は8月11日(日)から,16日(金)までの6日間を原則的に閉庁日といたしましたので,ご理解,ご協力をいただければ,幸いです。
 PTAの皆様におかれましては,引き続きのご支援,ご協力をお願いし,また,在校生がいろいろな面で今春の卒業生の実績を超えていくことをご祈念申し上げ,私の挨拶といたします。
平成31年度 入学式式辞 要旨(平成31年4月9日)
 ただ今,入学を許可いたしました二百名の新入生の皆さん,ご入学誠におめでとうございます。皆さんは,歴史と伝統あるこの中央高等学校の生徒として今日から第一歩を踏み出すことになりました。私ども五十四名の教職員と三百八十七名の在校生すべてが,希望に満ちあふれる皆さんを心から歓迎いたします。

 

さて,新入生の皆さん,これから本校での生活を始めるにあたり,私から三つのことをお願いいたします。

一つめは,高校生活三年間で,自分の一生の進路をしっかりと考え,人生の目標を定めてほしいということです。人生の目標を定めるとは,卒業後に進学するのか就職するのかを決めることではありません。ましてや,どの大学に進学するとか,どの会社に就職するのかを決めることではありません。誰しもいずれは社会人となりどこかで働くことになりますが,大事なことは,やりがいのある仕事に就いて,社会の役に立つ人間になれるかどうかです。誇りをもって,生涯続けていける仕事であれば,人生も必ずや充実したものになるでしょう。どうか,これからの三年間に将来進むべき道の方向性を決めていただきたいと願っています。

進むべき道を追求するためには,自分の可能性を模索することが大切です。そのためには,教室の中で学ぶだけでは十分ではありません。部活動に参加して自主性や協調性を養ったり,地域の中でボランティア活動に参加して社会性を身に付けたりすることによって,自分がどんな分野で社会に貢献ができるのか,その可能性を見極めていく必要があるのです。

二つ目は,「自律した人間」になってほしいということです。正面左側に本校の校訓が掲げられていますが,自律とは,「己を律する」と書くこの自律のことで,安易な方向に流されがちな弱い自分を,強い心をもって,戒め高めていく力を言います。そして,何事も簡単には諦めない,強い精神力で皆さん自身の夢を追い続けてほしいと切に願っています。

三つ目は,「一生の友」となるような親友をつくることです。本校には,「蒼星祭」という文化祭,クラスマッチ,野球応援などの学校行事があります。仲間と協力し合い,クラスや学校のために努力する中で親友という何物にも替えがたい一生の宝物を見つけてください。困った時に助け合い,悲しいときには励まし合い,時にはライバルとして競い合う仲間,そんな仲間を是非この中央高校でつくっていただきたいのです。

さあ,新たなステージの始まりです。今日に至るまでの皆さんの人生はそれぞれ異なっていると思いますが,今日から新たな人生が始まるのです。いくら悔やんだところで過去を変えることはできませんが,未来はいくらでも変えることができます。今お話しした三つのことを心にとめて三年間を過ごしていただければ,幸いです。本校の先生方は,皆さんが「中央高校に入学してよかった」と思えるような学校生活を送れるように最大限の努力をいたします。皆さん自身も「本校に入学してよかった」と思えるように精一杯努力してください。皆さんの本校での三年間が実り多く,充実したものになることを切に願っています。

平成31年度 第一学期始業式校長挨拶 要旨(平成31年4月8日)
 5月からの新しい年号も「令和」と決まり,平成の年度での始業式は今日が最後となりました。この記念すべき時代の転換点で,新年度を迎えるにあたり,校長として皆さんに希望することを三つお話したいと思います。

 一つ目は,
自分を厳しく律してもらいたいということです。そうです,校訓にある「自律」です。「じりつ」には「独り立ちする」意味の「自立」もありますが,校訓の自律は,誘惑に負けない強い意志を持って自分をコントロールする「自律」です。
 ところで,この校訓を書いてくれた,大山康晴という人を知っていますか。この人の職業は何ですか。去年もこの話をしましたが,大山康晴のことを調べた人はどのくらいいるでしょう。本校のホームページに「中央高校に関わりのある題材」(「学校生活」というフォルダの中です。)という記事が載っており,その中でこの人のことを説明していますので,是非読んでおいてください。

 二つ目は,
「知行合一」を実践してほしいということです。「知」とは,「知っていること」,「行」は「行うこと」で,「知っていることと行うこととは一体である」という意味です。「知っていること」といっても,それは,単に「ものをよく知っている」,「知識がある」というだけではありません。「知識を含め,人として大事なことを知っている」ということを表します。その「知」は自ずと行動に表れるものであるから,「知と行は一体をなすものである」という意味になるのです。実はこの「知行合一」という言葉は,幕末の志士,吉田松陰が松下村塾に掲げた言葉でもあるのです。
 ところで,本校のキャッチフレーズ「『知』の中央へ!」がどんな意味か知っていますか。実は,この「知」は,先ほどの「知行合一」の「知」と同じです。先ほど,「知行合一の「知」は「知識を含め,人として大事なことを知っている」ことだと言いました。では,この「知」を英語で言えば,どんな単語になるでしょう。校門に掲げられた横断幕の中にその答えがあります。それを見て,「知の中央」がなんと訳されているか確認しておいてください。それこそが,中央高生としての皆さんに是非身に付けてもらいたい大事なことなのです。ちなみにこの横断幕は,羽鳥駅にも掲げられており,そちらにも同じ英語が使われているのです。

 三つ目は,一つめの「自律」,二つめの「知行合一」の精神で,「授業や
学校行事,部活動に積極的に取り組んでもらいたい」ということです。
 授業では,1時間1時間,一瞬一瞬を大切にして,今しなければならないことに,今全力で取り組んでください。必ず1時間に1つは質問してやるぞといった心構えをもって,真剣に授業に参加してください。
 また,学校行事に対しても真剣に取り組んでください。1学期の大きな学校行事として,野球応援がありますが,昨年の大会のように野球部と応援団が一体となって再び「中央旋風」を巻き起こしてくれることを心から期待しています。
 部活動においては,1学期が3年生にとっての集大成の時期となります。悔いの残らないように,最後まで全力で取り組んでいただければと思います。
 これからの1年は,3年生にとっては,高校生活最後の1年となります。自分の将来をしっかりと見据えて進路を決め,それを実現する努力を続けてください。2年生にとっては,学校の中堅として活躍する1年になります。皆さんにとって,有意義な1年になることを期待しています。